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2007年09月04日
ラプチャーディスクのポンプでの使用は要注意 質問No.15
ラプチャーディスクを液送ポンプの過昇圧防止に使用したい。 このような相談を受けることがありますが、制限事項があるので注意が必要です。
機構部を持つ安全弁等が異物を含む液のラインで詰まりを起こすため、代替逃がし装置としてラプチャーディスクが検討されることは理解できます。ただし、ラプチャーディスクは、セット圧で破裂するように、金属部を弱く作る必要があります。このことから金属疲労の影響を大変受けることとなります。繰返し圧力、特に非圧縮性流体である液体に関しては、ダイレクトにラプチャーディスクを叩くこととなり、急激に金属疲労が進行します。液送ポンプ出口側の脈動圧は、この状態に相当します。
ここで注意が必要なのは、設定破裂圧の50%程度の圧力でポンプを運転して、ポンプの脈動圧が±1%程度でも十分影響を及ぼすことです。
対策としては、ラプチャーディスクをポンプから放して設置し、脈動圧を吸収するバッファータンク等を間に入れる方法が推奨されます。
投稿者 fike1 : 2007年09月04日 11:52