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2007年08月31日
「リサイクル時代の粉じん爆発災害」
安全工学会(発売・コロナ社)の学会誌、「安全工学」Vol.46 No.4 2007に、労働安全衛生総合研究所 化学グループ所属 八島正明先生による記事「リサイクル時代の粉じん爆発災害」が掲載されました。2001年以降に日本で発生した粉じん爆発災害について、災害調査の結果に基づいた事故発生の原因が解説されています。
粉砕機、集じん機、送風機など、粉体を扱う機器の爆発防護対策に関わる方は必読です。
コロナ社「安全工学」Vol.46 No.4 2007
http://www.coronasha.co.jp/np/detail.do?goods_id=2261
独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
http://www.jniosh.go.jp/
投稿者 fike1 : 10:11
2007年08月29日
連載記事『爆発・火災を起こさないための基礎知識』がスタート
工業調査会の雑誌、化学装置で産業安全研究所の八島 正明先生の連載記事『爆発・火災を起こさないための基礎知識』がスタートしました。八島 正明先生と言えば、現在国内における粉じん爆発防護の第一人者で、爆発放散口の国内唯一の爆発放散ガイドラインである独立行政法人 産業安全研究所技術指針 爆発圧力放散設備技術指針(改訂版)を2005年にまとめられ、2006年3月には神奈川県厚木市内において、国内最大級である実規模粉じん爆発実験を実施した同研究所化学安全研究グループ主任研究官です。
今回の八島 正明先生の記事は雑誌、化学装置の2007年9月号から7回連載される予定です。多くの有用なデータと具体的な知識の解説が行われると思われます。爆発防護に関わる方は記事を読まれることをお勧めします。
工業調査会
http://www.kocho-net.com/
産業安全研究所
http://www.jniosh.go.jp/old/anken/index.html
投稿者 fike1 : 08:57
2007年08月28日
ドキュメント(書類)の作成
弊社ではお客様のご要望にあわせてドキュメント(書類)を作成しております。
ドキュメントの内容としては主に図面、計算書、試験成績書、取扱説明書などがあげられますが、最近ではお客様やお仕事の内容によってドキュメント(書類)の種類や提出方法は多様化し複雑化しております。
提出させていただくドキュメント(書類)は、お仕事の内容によっても大きく変わりますが、弊社ではお客様よりご注文をいただきましたら各営業担当者もしくはドキュメント作成窓口担当者から各部署へどのような書類が必要とされているか連絡されます。
各部署の担当者はそれぞれ提出書類を確認、把握してドキュメント(書類)を作成し、お客様に送付させていただいております。必要となる書類の提出は迅速かつ丁寧に行います。
投稿者 fike1 : 15:28
2007年08月13日
爆発遮断の必要性を認識
最近、爆発防護において爆発遮断の必要性が認識され始めていることに気がつきます。爆発放散口(エクスプロージョンベント)の見積り依頼時に、爆発遮断のためのナイフゲートバルブやベンテックスバルブが追加で要求されることがあります。社内で爆発の伝ぱんを遮断する必要性をよく吟味した結果のようですが、ユーザーの意識の変化を感じます。
写真はファイク製ナイフゲートバルブ(高速爆発遮断弁)です。
常用運転時は100%の開口部を持ち、粉溜まりの無いサニタリー性が保持される構造を持ちます。バルブ遮断が必要な閉鎖時は、ナイフゲートが瞬時に可動閉鎖します。一般的な緊急遮断弁とは閉鎖速度が全く異なります。
投稿者 fike1 : 18:22
2007年08月08日
ラプチャーディスク・メーカー品 と ユーザー内作品
最近は、ラプチャーディスクをラプチャーディスク・メーカーから購入する方法が定着していますが、現在においてもユーザー内作品が存在する話を聞くことがあります。
①内作品ラプチャーディスクが過早破裂したが、一般的に考えられる理由を教えてほしい
②内作品ラプチャーディスクが管轄に申請を拒否されたが、理由が分からない
ラプチャーディスクは安全弁等に比較して構造がシンプルなため、一見簡単に内作可能と考えられがちですが、上記の質問から想像できますように、扱いが難しくノウハウが存在する製品であると言えます。ラプチャーディスクは重要な安全装置ですので、内作品で妥協せずに、メーカー品へ切り替えて行くことが望まれます。
投稿者 fike1 : 18:35
爆発放散は簡単じゃない
近年、爆発事故の増加に伴い爆発放散口(エクスプロージョン・ベント)の設置を真剣に考えるユーザーおよび装置メーカー、エンジニアリング会社が増えてきております。しかしながら、多くの方々が爆発放散口の設置を安易に考えている場合に多く遭遇します。たとえば、次のような悪い例があります。
①装置の耐圧は10kPaGだから、10kPaGで破裂セットしたい
②装置の耐圧は不明だが、とりあえず適当なサイズの爆発放散口を付けたい
③機器が屋内にあるので、放散ダクトはかなり長くなる
④粉の爆発強度(爆発指数)が分からないが、適当に選定できないか
爆発放散口を正しく機能させるためには、機器は爆発放散中に上昇するある程度の内圧(放散爆発圧力Predと言う)に耐えられなくてはなりません。また、放散ダクトの設置はダクト内での二次爆発等の圧力損失よる深刻な効率低下が発生するため、機器は大幅な耐圧アップが必要となることも理解しておかなければなりません。場合によっては機器を買いなおす必要さえ発生します。これらはほんの一例であり、爆発放散の技術がいかに世間一般に広く理解されていないかが分かります。
爆発放散口の設置を検討する場合には、爆発放散の技術を理解した信頼できるパートナーに相談することが必要となります。ご用命があれば、装置メーカーのご紹介もさせていただきます。
投稿者 fike1 : 15:14