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2006年03月17日
ガスエンジンの煙道爆発対策
◆ガスエンジン発電プラント全景 ◆ガスエンジンと煙道配管
◆CV-S-I 型エクスプロージョン・ベント
近年、コージェネレーション発電設備としてガスエンジンによる発電プラントの建設が増えています。ただし、ガスエンジンは起動時に着火が失敗した場合には、エンジン下流の煙道配管内に未燃焼のガスが放出されます。このガスが何らかの原因で着火した場合に、煙道爆発が起こります。この煙道爆発が起こる頻度は、一般の可燃物を扱うプラントに比べて、大幅に多いようです。
この煙道爆発対策用には、エクスプロージョン・ベントが使用されます。ただし、ガスエンジン下流にはエンジンの排気による高温と低周波の繰返し圧があり、特に繰返し圧はエクスプロージョン・ベントを疲労させ短期間で破損させる原因となります。ファイクは、フィンランドのバルチラ社(Wartsila)での実機試験を経て、ガスエンジンの高温および繰返し圧に対する耐久性を向上させたCV-S-I 型を完成させ、バルチラ社の指定ベンダーとなりました。現在、ファイクのCV-S-I 型エクスプロージョン・ベントは、国内においても多くのガスエンジンの煙道爆発用に使用されています。
投稿者 fike1 : 2006年03月17日 16:55