« ラプチャーディスク取扱説明書 | メイン | エクスプロージョン・ベント(爆発放散口)の耐エアパルス性能 »
2006年03月10日
フランジ用ボルトナットの材質について
ラプチャーディスクを締め付けるためのフランジボルトは軽視されがちですが、ラプチャーディスクは正しいトルク値で締め付けられて、初めて性能を発揮します。締付けトルク不足の場合はリークなどの、締付けトルクオーバーの場合は過早破裂などのトラブルを引き起こす可能性があります。
また、ボルト・ナットの強度が不足している場合、規定の締付けトルク値で締め付けても、ラプチャーディスクのアッセンブリーにトルクが伝わらない場合があります。
実際に起こった話では、SUS304製のボルト・ナットを使用して締付けトルク管理をしてラプチャーディスクのアッセンブリーを取り付けたけれどもリークが発生した。対策としてボルト・ナットをSNB7/S45C製に変更したところリークは止まり、問題なく使用できた。という事がありました。これはSUS304のボルト・ナットでは強度不足のため、締付けトルクをかけた際にボルト自体が伸びてしまい、リークが発生したと考えられます。
一般的にはステンレス製のボルト・ナットはラプチャーディスクには強度的に不適とされます。弊社ではSNB7/S45C製のボルト・ナットの使用を推奨しています。
投稿者 fike1 : 2006年03月10日 12:05