2009年11月19日

「実務者のための粉じん爆発・火災安全対策」

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2009年9月、日本粉体工業技術協会・粉じん爆発委員会(編集)による、「実務者のための粉じん爆発・火災安全対策」が、オーム社より刊行されました。この本は、粉じん爆発と火災事故の防止・軽減に携わる実務者を対象に、

・工程別、業種別(粉体の種類別)の危険性とその対策について、具体的な事故事例を盛り込んだ解説
・代表的な企業のプラント安全管理体制の事例
・爆発・危険性に関する法規

などについて述べられています。これらは実務者にとってたいへん参考になる内容となっており、粉じん爆発の実務に関わる方の必携本といえます。

この書籍は2006年に刊行された「粉じん爆発・火災対策」の続編として位置づけられています。「粉じん爆発・火災対策」では、爆発のメカニズム、危険性評価、爆発特性値と被害低減対策などについて基礎的、学術的な側面が重視された内容となっていたのに対し、「実務者のための・・」は書名の通り、実務者にとってより即戦力となるような内容となっています。

オーム社ホームページの購入先:
http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-274-20766-2

これら2冊の書籍は、日本粉体工業技術協会・粉じん爆発委員会が主催する、安全対策関係実務者を対象とした、安全研修のテキストとして、2009年度より使われ始めています。

この研修は2009年度より定例開催となりました。今回は2009年11月12日~13日の二日間にわたり、東京都清瀬市にある、労働安全衛生総合研究所にて開催されました。定員が60名のところほぼ満席状態となり、安全に関わる方々の意識の高さが伺えます。

社団法人 日本粉体工業技術協会のホームページはこちら:
http://www.appie.or.jp/index.html

セミナーの案内はこちら(2009年の開催は終了しています):
http://www.appie.or.jp/event/seminar/h21/091112funjin.pdf

投稿者 fike1 : 13:17

2009年10月05日

粉じん爆発・火災安全研修【初級】のご案内

 2009年11月12日(木)から13日(金)の2日間にわたり、「粉じん爆発・火災安全研修(初級)」が、独立行政法人 労働安全衛生総合研究所(東京都清瀬市)において開催されます。このセミナーは、社団法人日本粉体工業技術協会粉じん爆発委員会により主催され、粉じん爆発とその安全対策に関して基礎的なことから学びたいという方は必聴のセミナーです。
 同内容のセミナーが、2009年3月12日と13日の2日間、東京都千代田区にて開催されましたが、お陰様で大変好評を博し、ほぼ満席となりました。この秋行われるセミナー会場はより広くなり、前回は実施できなかった、実際の粉じん爆発のデモンストレーションも行う予定です。

日時:2009年11月12日(木)~13日(金)
場所:独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 http://www.jniosh.go.jp
〒204-0024 東京都清瀬市梅園1-4-6 TEL:042-491-4512
西武池袋線清瀬駅下車「南口2番バス停」より西部バスにて約5分「東京病院北」下車

(主催者から皆様へのメッセージ)
 近年、新たな機能性を求めて新しい素材が開発され、また高機能性を求めて微粉化が進行するなどで、粉じん爆発・火災の危険性が増大しています。また、ひとたび爆発・火災事故を起こすと悲惨な人的被害に繋がります。更に生産施設等の壊滅で、企業の存続に影響を与えかねない情況に置かれたり、市場占有率の高い企業では、事故によって社会全体の活動にまで影響を及ぼす事態も懸念されるなどで、企業の社会的責任が厳しく問われるようになってきています。
 このように、爆発・火災事故の撲滅を目指すことは企業の社会的な責任ですが、特定の人の知識や認識だけでは、いま以上の安全レベルに到達することはきわめて困難です。このためには、高度専門家の養成だけでなく、現場作業者や技術者はもとより、広く一般社員の、安全に対する認識や安全を追及する姿勢を高めることが、極めて大切だと考えます。
 また、メーカーにおいても、爆発事故の悲惨さ、発生したときの社会的責任、対策技術とその経済性等々についてユーザーにきちんとした説得力のある説明ができる専門家の養成や、経済性の高い安全装置の設置を積極的に推奨できる人材の確保は死活問題になりかねません。さらに、メーカー、ユーザーを問わず 社員全体の、安全に対する高い関心と認識が、企業の信用度を高めることになると考えます。
 そこで、業界の安全認識の底上げと、粉じん爆発を基礎から系統的に学ぶ機会として、このたび初級者を対象に粉じん爆発火災安全研修を実施することにしました。当安全研修は、(社)日本粉体工業技術協会と(独)労働安全衛生総合研究所が共催で実施し、内容もこれまでに類を見ないほど充実したものになっています。多くの方々にご参加いただき、安全の確保に役立てていただくことを念願しております。
多数の皆様にご参加下さるよう、ご案内を申し上げます。
(主催者から皆様へのメッセージ・ここまで)

 講師は前回と同じく、榎本兵冶・東北大学名誉教授、土橋律・東京大学教授を始めとした、粉じん爆発委員会のメンバーが務めます。

プログラムは以下の通りです。

11月12日(木) 午前のプログラム
(1) 9:20-9:50 粉じん爆発のデモンストレーション(1)
『粉じん爆発の恐ろしさの啓蒙』
・ビデオ等の映像による粉じん爆発の脅威の体験
(東北大学名誉教授 榎本兵冶)

(2) 9:50-10:30 粉じん爆発の基礎知識 ①
『爆発現象と用語の理解』
・燃焼の3 要素・粉じん爆発の発生要件
・粉じん爆発の特徴と注意点
・爆発特性値 (MSDS 危険性データとその見方)
(東京大学大学院 土橋 律)

(3) 10:40-12:10 粉じん爆発のデモンストレーション(2)
『粉じん爆発の脅威の体験実習・実験』
・爆発火炎の観察と爆発下限濃度,爆発圧力,爆発指数の測定
・火花放電の大きさとエネルギーの観測
・観察体験と最小着火エネルギーの測定
・静電気危険性の体験実習
((独)労働安全衛生総合研究所 スタッフ)

《昼食50分》

11月12日(木) 午後のプログラム
(4) 13:00‐13:40 事故事例と統計からみた危険性
『映像と資料による危険な状況の理解』
・危険な粉じんの種類
・危険な工程/状況/装置
・危険な開始/停止操作と臨時作業
(東北大学名誉教授 榎本兵治)

(5) 13:40‐14:50 粉じんの種類別危険性と対策
『業種別にみた安全対策とヒヤリ・ハット』
・穀物/飼料/食用農水産加工品(味の素㈱ 中田 真輔)
・化学合成品/医薬原料 (住友化学㈱ 田中 則章)

《コーヒーブレイク15 分》

(6) 15:05‐15:40 関連法規、規格、技術指針
『法体系と関連法規、責務の理解』
・法体系と法規制の目的
・労働安全衛生法(事業者と労働者の責務)
・安全衛生管理規程 (社内規程)
・技術指針 ・国際動向
(㈱環境衛生研究所 島村 英生)

(7) 15:40‐17:35 防災安全推進体制と粉じん爆発安全対策への取組み
『実際の取組例の理解』
・事例その1 (㈱日清製粉グループ本社 加納 理)

《ブレイク10 分》

・事例その2 (味の素㈱ 土屋仁志)
・事例その3 (住友化学㈱ 田中則章)

17:35‐18:00 補講 質疑応答

11月13日(金) 午前のプログラム
(8) 9:10-10:30 粉じん爆発の基礎知識 ②
『粉じん爆発・火災に関する基礎知識の修得』
・爆発危険性評価の考え方
・爆発危険性の相対評価
・爆発特性値と影響因子
・堆積粉じんの火災 (東北大学名誉教授 榎本 兵冶)

《ブレイク10 分》

(9) 10:40-11:50 静電気の発生と防止対策・防爆電気機器
『静電気の基礎と対策に関する知識の修得』
・静電気放電の形態と危険性 ・静電気特性の測定法
・静電気安全対策 ・防爆電気機器
((独)労働安全衛生総合研究所 山隈 瑞樹)

《昼食60分》

11月13日(金) 午後のプログラム

(10) 12:50-14:00 爆発防止・被害軽減対策
『対策技術と装置の映像紹介による理解』
・爆発圧力放散設備(ベント)/消炎型爆発放散設備 (ファイク・ジャパン㈱ 永田 憲司)
・爆発抑制装置/爆発伝ぱ遮断装置 (日本フェンオール㈱ 鉾田 泰威)

《ブレイク10 分》

(11) 14:10-16:15 プロセスごとの危険性と安全対策
『各種工程におけるヒヤリ・ハット』
・粉砕/分級工程 ・集じん/分離工程 (ホソカワミクロン㈱ 向河原 栄)

《コーヒーブレイク20 分》

・混合/造粒工程 ・乾燥工程 (㈱大川原製作所 山本 仁巳)
・輸送/供給/排出/貯蔵工程 (赤武エンジニアリング㈱ 早野 敦)

16:20-17:00 補講 質疑応答

 プログラム、お申し込み用紙は日本粉体工業技術協会ホームページの以下のリンクからダウンロードできます。
http://www.appie.or.jp/event/seminar/h21/091112funjin.pdf
 必要事項をご記入の上、FAXでお申し込み頂くか、またはインターネットからのお申し込みも可能です。その場合は、以下のフォームをご利用下さい。
https://www.appie.or.jp/seminar/funjin/index.html

投稿者 fike1 : 14:42

2009年08月28日

粉体工業展 大阪2009

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ファイクジャパン(株)は、2009年10月21日~24日に開催される粉体工業展 大阪2009に出展します。爆発防護の専門メーカーとして、粉じん爆発防護に関する相談が可能です。どうぞ現地のファイク・スタッフに声をおかけください。

開催場所:インテックス大阪(南港)1・2号館
ファイクジャパン(株)のブース:1-04
主催者のホームページ http://www.cnt-inc.co.jp/powtex/osaka/index.html

投稿者 fike1 : 19:06

2009年01月26日

連載記事「爆発・火災を起こさないための基礎知識」第5回が掲載されました

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工業調査会発行「化学装置」2009年2月号に、労働安全衛生総合研究所 化学グループ所属 八島正明先生による連載記事「爆発・火災を起こさないための基礎知識 弟5回-粉体の爆発と火災(その1)-」が掲載されました。

今回の記事には、2次爆発の危険性や、産業現場における典型的な粉じん爆発事例などが豊富に記載されています。また事故が発生した作業工程別件数(1968年-2003年)の統計資料なども記載されています。

この連載は「化学装置」2007年9月号から続いています。粉じん爆発に関心のある方、日常的に粉体を扱う方、企業の安全担当の方は必読です。

八島先生による過去の掲載記事一覧は以下の通りです。
第1回 - 最近の爆発・火災災害の実例 - 2007年9月号
第2回 - 最近の粉じん爆発災害の事例 - 2007年12月号
弟3回 - 物の燃え方 - 2008年1月号
弟4回 - 爆発と火災の概要 - 2008年7月号

投稿者 fike1 : 14:44

2008年12月19日

粉じん爆発の規制について①

平成18年改正労働安全衛生法により、労働安全衛生法 第二十八条の二が新設されました。これは事業者による自主的な安全衛生への取組を促進するための環境整備であり、危険・有害要因の特定、低減措置の推進をはかるものです。この中で多発する粉じん爆発が対象に入りました。

原文(一部省略あり)
『事業者は、厚生労働省令で定めるところにより、建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等による、又は作業行動その他業務に起因する危険性又は有害性等を調査し、その結果に基づいて、この法律又はこれに基づく命令の規定による措置を講ずるほか、労働者の危険又は健康障害を防止するため必要な措置を講ずるように努めなければならない。』

※粉じん爆発に関する部分を要約しますと、
『事業者は、厚生労働省令で定めるところにより、粉じん等による、作業行動その他業務に起因する危険性を調査し、その結果に基づいて、必要な措置を講ずるように努めなければならない。』
となり、事業者は粉体を扱っている場合は危険性を調査し、安全対策を講じる必要があることになります。平成18年改正の第二十八条の二ですが、2年経過して最近は認知度が上がってきています。

投稿者 fike1 : 13:07

2008年05月02日

粉じん爆発防護対策セミナー

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先日、4月25日に虎ノ門パストラルホテルにて、弊社主催の粉じん爆発防護対策セミナーを実施いたしました。
ファイクヨーロッパより爆発防護の専門家を招き、最新の欧米の規格や実際の事故例及び対策をムービー等を盛り込みながらのセミナーで、遠路はるばる御参加頂いた皆様方にも満足いただける内容であったと確信しております。
皆様御存知の通り、日本には粉じん爆発に関する明確な規格や法規が無く、自分達の安全は自分達で確保しなければいけないのが現状です。そうした中で粉じん爆発の危険性や最新の安全対策を知る事は必要不可欠になっていく事は間違いありません。

ファイクジャパンでは今後もこのテーマに真剣に取り組み、皆様のお役に立てるように努力致します。
今回のセミナーに御参加くださった方もそうでない方も御興味がございましたら、弊社営業部まで御一報下さい。

投稿者 fike1 : 15:06

2007年12月10日

記事「化学設備に取り付ける安全装置」について

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日本における爆発防護の第一人者である労働安全衛生総合研究所 化学グループ所属八島正明先生による新しい記事が工業調査会の雑誌、化学装置12月号の特集「化学設備に取り付ける安全装置」に掲載されました。
法令による安全装置の必要性、安全装置によるリスク低減、圧力放散装置、緊急遮断装置、フレームアレスター、爆発抑制装置について掲載されています。
ぜひこの機会に安全装置の考え方についてご一読をお勧めいたします。

又、2007年8月に掲載されました連載記事「爆発・火災を起こさないための基礎知識」
第2弾 -最近の粉じん爆発の災害の事例- も掲載されております。

工業調査会
http://www.kocho-net.com/

独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
http://www.jniosh.go.jp/

投稿者 fike1 : 14:26

2007年08月31日

「リサイクル時代の粉じん爆発災害」

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安全工学会(発売・コロナ社)の学会誌、「安全工学」Vol.46 No.4 2007に、労働安全衛生総合研究所 化学グループ所属 八島正明先生による記事「リサイクル時代の粉じん爆発災害」が掲載されました。2001年以降に日本で発生した粉じん爆発災害について、災害調査の結果に基づいた事故発生の原因が解説されています。

粉砕機、集じん機、送風機など、粉体を扱う機器の爆発防護対策に関わる方は必読です。

コロナ社「安全工学」Vol.46 No.4 2007
http://www.coronasha.co.jp/np/detail.do?goods_id=2261

独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
http://www.jniosh.go.jp/

投稿者 fike1 : 10:11

2007年08月29日

連載記事『爆発・火災を起こさないための基礎知識』がスタート

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工業調査会の雑誌、化学装置で産業安全研究所の八島 正明先生の連載記事『爆発・火災を起こさないための基礎知識』がスタートしました。八島 正明先生と言えば、現在国内における粉じん爆発防護の第一人者で、爆発放散口の国内唯一の爆発放散ガイドラインである独立行政法人 産業安全研究所技術指針 爆発圧力放散設備技術指針(改訂版)を2005年にまとめられ、2006年3月には神奈川県厚木市内において、国内最大級である実規模粉じん爆発実験を実施した同研究所化学安全研究グループ主任研究官です。


今回の八島 正明先生の記事は雑誌、化学装置の2007年9月号から7回連載される予定です。多くの有用なデータと具体的な知識の解説が行われると思われます。爆発防護に関わる方は記事を読まれることをお勧めします。

工業調査会
http://www.kocho-net.com/

産業安全研究所
http://www.jniosh.go.jp/old/anken/index.html

投稿者 fike1 : 08:57

2007年08月13日

爆発遮断の必要性を認識

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最近、爆発防護において爆発遮断の必要性が認識され始めていることに気がつきます。爆発放散口(エクスプロージョンベント)の見積り依頼時に、爆発遮断のためのナイフゲートバルブやベンテックスバルブが追加で要求されることがあります。社内で爆発の伝ぱんを遮断する必要性をよく吟味した結果のようですが、ユーザーの意識の変化を感じます。

写真はファイク製ナイフゲートバルブ(高速爆発遮断弁)です。
常用運転時は100%の開口部を持ち、粉溜まりの無いサニタリー性が保持される構造を持ちます。バルブ遮断が必要な閉鎖時は、ナイフゲートが瞬時に可動閉鎖します。一般的な緊急遮断弁とは閉鎖速度が全く異なります。



投稿者 fike1 : 18:22

2007年06月07日

Fike Corporation爆発実験場

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Fike Corporationには北米最大の爆発実験場があります。ここで様々な実験を実施し、それによってユーザー様の仕様条件を満足させる爆発防護製品の開発が日々行われております。写真右にある大きな装置が実験用のバグフィルターです。中央の黄色い球体の装置は2㎥の爆発実験装置です。フォークリフトの奥に見えます巨大な黄色い球体は20㎥の爆発実験装置です。

投稿者 fike1 : 14:23

2006年03月17日

ガスエンジンの煙道爆発対策

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◆ガスエンジン発電プラント全景  ◆ガスエンジンと煙道配管

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◆CV-S-I 型エクスプロージョン・ベント

近年、コージェネレーション発電設備としてガスエンジンによる発電プラントの建設が増えています。ただし、ガスエンジンは起動時に着火が失敗した場合には、エンジン下流の煙道配管内に未燃焼のガスが放出されます。このガスが何らかの原因で着火した場合に、煙道爆発が起こります。この煙道爆発が起こる頻度は、一般の可燃物を扱うプラントに比べて、大幅に多いようです。
この煙道爆発対策用には、エクスプロージョン・ベントが使用されます。ただし、ガスエンジン下流にはエンジンの排気による高温と低周波の繰返し圧があり、特に繰返し圧はエクスプロージョン・ベントを疲労させ短期間で破損させる原因となります。ファイクは、フィンランドのバルチラ社(Wartsila)での実機試験を経て、ガスエンジンの高温および繰返し圧に対する耐久性を向上させたCV-S-I 型を完成させ、バルチラ社の指定ベンダーとなりました。現在、ファイクのCV-S-I 型エクスプロージョン・ベントは、国内においても多くのガスエンジンの煙道爆発用に使用されています。

投稿者 fike1 : 16:55

2005年11月24日

写真で見る爆発事故現場

爆発事故後の現場写真です。複雑に装置が入り組んで、多種多様な可燃物が存在するプラントでの爆発事故は悲惨です。
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投稿者 fike1 : 20:47

2005年09月22日

爆発圧力放散設備技術指針の改訂(2)

独立法人産業安全研究所による爆発圧力放散設備技術指針(エクスプロージョン・ベントおよび爆発放散口の国内のガイドライン)の主な改訂箇所は次表の通りです。
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投稿者 fike1 : 19:32

爆発圧力放散設備技術指針の改訂(1)

sisin.jpg国内の安全関係の法令をみると、高圧ガス容器、ボイラー、圧力容器などの過圧力の放散に関しては、安全弁や破裂板(ラプチャーディスク)を設置することと定められている。また昭和47年に制定された労働安全衛生規則第294条の中では、爆発を生じるおそれのある乾燥設備には爆発圧力を放散させるための爆発戸、爆発孔を設けることが義務付けられている。しかしながら同規則の中では爆発戸や爆発孔を設けるための具体的な方法については示されていなかった。

このような背景から、労働省産業安全研究所(現・独立法人産業安全研究所)にて平成6年度より爆発圧力放散技術に関する調査研究が行われ、平成10年に「爆発圧力放散設備技術指針」NIIS-TR-No.34(1998) が公示された。この指針は全米防火協会(National Fire Protection Association)のNFPA68(1994) やドイツ技術者協会(Verein Deutcher Ingenieure) のVDI3673(1992) を参考として作成されており、爆発放散口の設計手順や放散ダクトが具備すべき要件等について詳細に述べられている。

その後、NFPAにおいては1998年、2002年と新たな版が発行され、VDIにおいても2002年改訂版が出版されており、国内外の最近の動向、産業界の意見を取り入れた技術指針の改訂版の作成が急務となった。

そこで今回、産業安全研究所は技術指針の改定案の作成と審議を社団法人日本粉体工業技術協会に委託、同協会の粉塵爆発委員会において審議が進められ、今年8月改定版が刊行されました。

注文先:(社)産業安全技術協会 東京事務所 担当者:冨田 様
    TEL:03-3455-3957, FAX:03-3455-3202
    http://www.ankyo.or.jp/

投稿者 fike1 : 10:55

2005年09月20日

爆発防護の考え方

Explosion_01.jpg1.爆発予防と爆発防護
装置を爆発災害から守るためには、爆発の発生可能性を減少させる爆発予防と一度発生した爆発から計画的に機器と人員を防護する爆発防護があります。爆発予防の方法は、爆発が発生するために必要な条件を取り除く方法が取られます。一般的に行われている爆発予防としては、必要な着火エネルギーを与えないための静電気対策、爆発発生に必要な酸素量を抑制するためのイナートガス(窒素ガスなど)の封入による空気の除外、可燃性ガスの濃度低下ための、空気希釈などがなどがあります。

一見、爆発予防を実施すれば、爆発は起きなくなると思われますが、これは大変な誤解です。ほとんどの場合、爆発はイレギュラーな状態で発生します。すなわち、常用運転中は予防が完全に機能するが、機器の運転立上げ時、非常停止時、一次停止時、運転不調時、運転調整時などが、危険な状態になる可能性が高いと考えられます。

このような場合のために、爆発予防対策だけで済ませずに、爆発防護対策を完璧に実施して、計画的に爆発から防護ができるようにすることが重要です。

2.爆発防護の目的
爆発防護には、次の二つの目的A、Bがあります。

■目的A 爆発による機器内の最大到達圧力を低減し、機器が耐えられる圧力以下に抑える

■目的B 爆発が発生した機器から配管で接続された他の機器への爆発、火炎の伝ぱんを制止する

目的Aは、一般的に理解されている防護目的ですが、目的Bは見落とされがちですので、注意が必要です。目的Aには、エクスプロージョン・ベント(爆発放散口)、爆発消炎ベント、爆発抑止システムがあります。目的Bには、高速爆発遮断弁、ケミカル・アイソレーションがあります。

3.爆発防護の基本方針
目的Aの爆発防護の基本方針は次の順序で考えます。

(1)機器を耐爆設計にできないか
(2)エクスプロージョン・ベント(爆発放散口)で機器を防護できないか
(3)機器は屋外設置であるのか屋内設置であるのか(できれば屋外設置にできるか)
(4)エクスプロージョン・ベントが使用できない場合、爆発消炎ベントで対応できるか
(5)エクスプロージョン・ベントが使用できない場合、爆発抑止システムで対応できるか
(6)既存機器では上記すべての対策が適用できない場合は、機器を新調する

目的Bの爆発防護の基本方針は次の順序で考えます。

(1)機器の耐爆設計とセットで爆発を封じ込めできないか
(2)ロータリーバルブなどの代用できるもので遮断を検討する
(3)エクスプロージョン・ベントを機器に取付ける場合は、高速爆発遮断弁を検討する
(4)爆発抑止システムを機器に取付ける場合は、ケミカル・アイソレーションを検討する

4.爆発防護装置の選定
爆発防護装置の選定は、その機器、プロセスの防護目的、運転条件に合致するように慎重に選定する必要があります。代表的な組合せは次の通りです。

5.爆発防護計画の留意点
■機器耐圧と機器変形圧
爆発防護の目的Aは機器自体を爆発による圧力上昇から防護することなので、機器耐圧が重要なパラメーターです。この場合の耐圧とは、正圧側の圧力です。ただし爆発防護を計画するためには、機器耐圧と言う曖昧な用語は使わずに変形圧を使用します。変形圧とは機器が変形を開始するが、まだ破損はしない正圧側の圧力を言います。

爆発防護を考える場合、いかなる爆発防護装置で対応する場合でも少なくとも正圧側の機器変形圧が0.2barg( 20kPag)ある必要があります。補強を実施しても機器変形圧が0.2bargを下回る場合、また正圧側の変形圧が評価できない場合は、爆発防護はできません。既存機器は廃棄し、機器を新規購入する必要があります。

*注意: 弊社では、機器の変形圧評価は行っておりません。機器の製造元にお問合せください。 また、今後の方針として、変形圧の評価がしっかりできる機器メーカーから機器を購入する必要があると言えます。

■エクスプロージョン・ベント(爆発放散口)の使用に際して

エクスプロージョン・ベントは、その安価なところから広く普及していますが、使用上に多くの制限があります。屋外に機器が設置されている場合で、最低0.2bargの機器変形圧が必要です。ただし、0.2bargだけの機器変形圧では必要となるエクスプロージョン・ベントの放散面積が膨大となり、設置面積を確保できない場合があります。できる限り高い機器変形圧が望まれます。目安として0.5bargくらいの機器変形圧があれば、エクスプロージョン・ベントによる防護が比較的実施しやすくなります。

エクスプロージョン・ベントが屋内に設置されている場合には、屋内に爆発をそのまま放散することができませんので、放散ダクトで屋外へ爆発を導くことになります。ただし、放散ダクトの設置により爆発放散効率は大幅に低下し、爆発放散時の機器内圧は大幅に上昇してしまいます。
すなわち、より高い機器変形圧が必要となってきます。目安として、機器変形圧は最低でも1barg必要で、できれば2bargほしいところです。

機器耐圧をここまで上げられない場合は、エクスプロージョン・ベントは屋内で使用できません。他の爆発防護装置として、爆発消炎ベントまたは爆発抑止システムの採用を検討する必要が出てきます。

■爆発消炎ベント
爆発消炎ベント FlamQuench II 型は、屋内設置の機器変形圧が比較的低い機器で使用できるすぐれた爆発放散設備ですが、製造コストが高く、価格レベルは 一般的なエクスプロージョン・ベントに比較してかなり割高となっております。したがいまして、ご購入に際しては事前に充分な予算を確保していただく必要がございます。価格に関しましては、弊社までお問合せください。

■爆発抑止システム
爆発抑止システムは、屋内設置の機器変形圧が比較的低い機器で使用でき、機器内の火炎も消滅させてしまう最高の爆発防護装置ですが、最新技術を駆使したアクティブシステムのため、エクスプロージョン・ベント等のパッシブシステムに比較してかなり高額となります。したがいまして、ご購入に際しては事前に充分な予算を確保していただく必要がございます。価格に関しましては、弊社までお問合せください。

お客様のプラント爆発防護対策は、ファイクにおまかせください。 お気軽に御相談ください。


投稿者 fike1 : 12:55

2005年09月07日

粉じん爆発デモ(ムービー)

米国FIKE社のリモート爆発テストサイトにおけるコーンスターチ粉を使用した大気中での粉じん爆発のデモンストレーションです。 2台の加圧した容器から粉じんを噴射して、中心部の火薬で着火させます。 大気中に広がった粉じん雲に火炎が連続で広がって行くのがよく分かります。

*ムービーが再生できない場合は、Sun Microsystems社のWebサイトでJavaをダウンロードしてください。

投稿者 fike1 : 17:59

2005年08月30日

国内で爆発指数(Kst)の測定試験ができる試験機関

現在、国内で粉じん爆発の爆発指数(Kst)および最大爆発圧力(Pmax)の測定試験ができる試験機関は次の通りです。費用は、約¥90,000~¥300,000程度かかります。詳しくは、各試験期間にお問合せて下さい。

(1) 社団法人 産業安全技術協会
安全性能試験室 松田様 TEL 04-2955-9901 FAX 04-2955-9902
http://www.ankyo.or.jp/ ( 備考:厚生労働省の関連団体です )
■試験名:粉じん爆発特性試験 - 最大爆発圧力、爆発圧力上昇遠度及びKst値(30リットル容器法)
■必要な試験粉体量:400g(粒径100ミクロン以下で乾燥済みのもの)
■納期:2週間
■依頼の必要なもの:依頼書(ホームページよりダウンロード可能)

(2) 株式会社 環境衛生研究所 都田Lab.
島村様 TEL 053-484-1475 FAX 053-484-1476
( 備考:(株)アマノの関連会社です )
■試験名:粉じん爆発試験および爆発下限濃度測定試験
■必要な試験粉体量:500g(粒径300ミクロン以下で乾燥済みのもの、63ミクロン以下を推奨)
■納期:2週間

(3) 株式会社 住化分析センター
東京営業所 TEL 03-3257-7209 FAX 03-3257-7220
http://www.scas.co.jp/ ( 備考:住友化学工業(株)の関連会社です )
■試験名:爆発圧力および圧力上昇速度
■必要な試験粉体量:500g(粒径200メッシュ通過で乾燥済みのもの、63ミクロン以下を推奨)
■納期:2~3週間
■依頼の必要なもの:依頼書

投稿者 fike1 : 16:51

2005年08月17日

粉じん爆発とは、

粉じん爆発は、装置内にある粉体が空気により舞い上がり粉じん雲を形成し、この粉じん雲に何らかの原因で着火することにより発生します。

粉じん爆発を起こす代表的な装置としては、集じん機、乾燥機、ホッパー、ビン、サイロ、バケットエレベーターがあります。写真はサイロでの粉じん爆発事故です。

燃える粉じんは全て、爆発する可能性があります。身近なものとしては、砂糖、コーンスターチ、トナー、アルミ粉があります。
着火源と最も多いのは、静電気です。


投稿者 fike1 : 17:05