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2009年10月05日

粉じん爆発・火災安全研修【初級】のご案内

 2009年11月12日(木)から13日(金)の2日間にわたり、「粉じん爆発・火災安全研修(初級)」が、独立行政法人 労働安全衛生総合研究所(東京都清瀬市)において開催されます。このセミナーは、社団法人日本粉体工業技術協会粉じん爆発委員会により主催され、粉じん爆発とその安全対策に関して基礎的なことから学びたいという方は必聴のセミナーです。
 同内容のセミナーが、2009年3月12日と13日の2日間、東京都千代田区にて開催されましたが、お陰様で大変好評を博し、ほぼ満席となりました。この秋行われるセミナー会場はより広くなり、前回は実施できなかった、実際の粉じん爆発のデモンストレーションも行う予定です。

日時:2009年11月12日(木)~13日(金)
場所:独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 http://www.jniosh.go.jp
〒204-0024 東京都清瀬市梅園1-4-6 TEL:042-491-4512
西武池袋線清瀬駅下車「南口2番バス停」より西部バスにて約5分「東京病院北」下車

(主催者から皆様へのメッセージ)
 近年、新たな機能性を求めて新しい素材が開発され、また高機能性を求めて微粉化が進行するなどで、粉じん爆発・火災の危険性が増大しています。また、ひとたび爆発・火災事故を起こすと悲惨な人的被害に繋がります。更に生産施設等の壊滅で、企業の存続に影響を与えかねない情況に置かれたり、市場占有率の高い企業では、事故によって社会全体の活動にまで影響を及ぼす事態も懸念されるなどで、企業の社会的責任が厳しく問われるようになってきています。
 このように、爆発・火災事故の撲滅を目指すことは企業の社会的な責任ですが、特定の人の知識や認識だけでは、いま以上の安全レベルに到達することはきわめて困難です。このためには、高度専門家の養成だけでなく、現場作業者や技術者はもとより、広く一般社員の、安全に対する認識や安全を追及する姿勢を高めることが、極めて大切だと考えます。
 また、メーカーにおいても、爆発事故の悲惨さ、発生したときの社会的責任、対策技術とその経済性等々についてユーザーにきちんとした説得力のある説明ができる専門家の養成や、経済性の高い安全装置の設置を積極的に推奨できる人材の確保は死活問題になりかねません。さらに、メーカー、ユーザーを問わず 社員全体の、安全に対する高い関心と認識が、企業の信用度を高めることになると考えます。
 そこで、業界の安全認識の底上げと、粉じん爆発を基礎から系統的に学ぶ機会として、このたび初級者を対象に粉じん爆発火災安全研修を実施することにしました。当安全研修は、(社)日本粉体工業技術協会と(独)労働安全衛生総合研究所が共催で実施し、内容もこれまでに類を見ないほど充実したものになっています。多くの方々にご参加いただき、安全の確保に役立てていただくことを念願しております。
多数の皆様にご参加下さるよう、ご案内を申し上げます。
(主催者から皆様へのメッセージ・ここまで)

 講師は前回と同じく、榎本兵冶・東北大学名誉教授、土橋律・東京大学教授を始めとした、粉じん爆発委員会のメンバーが務めます。

プログラムは以下の通りです。

11月12日(木) 午前のプログラム
(1) 9:20-9:50 粉じん爆発のデモンストレーション(1)
『粉じん爆発の恐ろしさの啓蒙』
・ビデオ等の映像による粉じん爆発の脅威の体験
(東北大学名誉教授 榎本兵冶)

(2) 9:50-10:30 粉じん爆発の基礎知識 ①
『爆発現象と用語の理解』
・燃焼の3 要素・粉じん爆発の発生要件
・粉じん爆発の特徴と注意点
・爆発特性値 (MSDS 危険性データとその見方)
(東京大学大学院 土橋 律)

(3) 10:40-12:10 粉じん爆発のデモンストレーション(2)
『粉じん爆発の脅威の体験実習・実験』
・爆発火炎の観察と爆発下限濃度,爆発圧力,爆発指数の測定
・火花放電の大きさとエネルギーの観測
・観察体験と最小着火エネルギーの測定
・静電気危険性の体験実習
((独)労働安全衛生総合研究所 スタッフ)

《昼食50分》

11月12日(木) 午後のプログラム
(4) 13:00‐13:40 事故事例と統計からみた危険性
『映像と資料による危険な状況の理解』
・危険な粉じんの種類
・危険な工程/状況/装置
・危険な開始/停止操作と臨時作業
(東北大学名誉教授 榎本兵治)

(5) 13:40‐14:50 粉じんの種類別危険性と対策
『業種別にみた安全対策とヒヤリ・ハット』
・穀物/飼料/食用農水産加工品(味の素㈱ 中田 真輔)
・化学合成品/医薬原料 (住友化学㈱ 田中 則章)

《コーヒーブレイク15 分》

(6) 15:05‐15:40 関連法規、規格、技術指針
『法体系と関連法規、責務の理解』
・法体系と法規制の目的
・労働安全衛生法(事業者と労働者の責務)
・安全衛生管理規程 (社内規程)
・技術指針 ・国際動向
(㈱環境衛生研究所 島村 英生)

(7) 15:40‐17:35 防災安全推進体制と粉じん爆発安全対策への取組み
『実際の取組例の理解』
・事例その1 (㈱日清製粉グループ本社 加納 理)

《ブレイク10 分》

・事例その2 (味の素㈱ 土屋仁志)
・事例その3 (住友化学㈱ 田中則章)

17:35‐18:00 補講 質疑応答

11月13日(金) 午前のプログラム
(8) 9:10-10:30 粉じん爆発の基礎知識 ②
『粉じん爆発・火災に関する基礎知識の修得』
・爆発危険性評価の考え方
・爆発危険性の相対評価
・爆発特性値と影響因子
・堆積粉じんの火災 (東北大学名誉教授 榎本 兵冶)

《ブレイク10 分》

(9) 10:40-11:50 静電気の発生と防止対策・防爆電気機器
『静電気の基礎と対策に関する知識の修得』
・静電気放電の形態と危険性 ・静電気特性の測定法
・静電気安全対策 ・防爆電気機器
((独)労働安全衛生総合研究所 山隈 瑞樹)

《昼食60分》

11月13日(金) 午後のプログラム

(10) 12:50-14:00 爆発防止・被害軽減対策
『対策技術と装置の映像紹介による理解』
・爆発圧力放散設備(ベント)/消炎型爆発放散設備 (ファイク・ジャパン㈱ 永田 憲司)
・爆発抑制装置/爆発伝ぱ遮断装置 (日本フェンオール㈱ 鉾田 泰威)

《ブレイク10 分》

(11) 14:10-16:15 プロセスごとの危険性と安全対策
『各種工程におけるヒヤリ・ハット』
・粉砕/分級工程 ・集じん/分離工程 (ホソカワミクロン㈱ 向河原 栄)

《コーヒーブレイク20 分》

・混合/造粒工程 ・乾燥工程 (㈱大川原製作所 山本 仁巳)
・輸送/供給/排出/貯蔵工程 (赤武エンジニアリング㈱ 早野 敦)

16:20-17:00 補講 質疑応答

 プログラム、お申し込み用紙は日本粉体工業技術協会ホームページの以下のリンクからダウンロードできます。
http://www.appie.or.jp/event/seminar/h21/091112funjin.pdf
 必要事項をご記入の上、FAXでお申し込み頂くか、またはインターネットからのお申し込みも可能です。その場合は、以下のフォームをご利用下さい。
https://www.appie.or.jp/seminar/funjin/index.html

投稿者 fike1 : 2009年10月05日 14:42