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2005年09月22日
爆発圧力放散設備技術指針の改訂(1)
国内の安全関係の法令をみると、高圧ガス容器、ボイラー、圧力容器などの過圧力の放散に関しては、安全弁や破裂板(ラプチャーディスク)を設置することと定められている。また昭和47年に制定された労働安全衛生規則第294条の中では、爆発を生じるおそれのある乾燥設備には爆発圧力を放散させるための爆発戸、爆発孔を設けることが義務付けられている。しかしながら同規則の中では爆発戸や爆発孔を設けるための具体的な方法については示されていなかった。
このような背景から、労働省産業安全研究所(現・独立法人産業安全研究所)にて平成6年度より爆発圧力放散技術に関する調査研究が行われ、平成10年に「爆発圧力放散設備技術指針」NIIS-TR-No.34(1998) が公示された。この指針は全米防火協会(National Fire Protection Association)のNFPA68(1994) やドイツ技術者協会(Verein Deutcher Ingenieure) のVDI3673(1992) を参考として作成されており、爆発放散口の設計手順や放散ダクトが具備すべき要件等について詳細に述べられている。
その後、NFPAにおいては1998年、2002年と新たな版が発行され、VDIにおいても2002年改訂版が出版されており、国内外の最近の動向、産業界の意見を取り入れた技術指針の改訂版の作成が急務となった。
そこで今回、産業安全研究所は技術指針の改定案の作成と審議を社団法人日本粉体工業技術協会に委託、同協会の粉塵爆発委員会において審議が進められ、今年8月改定版が刊行されました。
注文先:(社)産業安全技術協会 東京事務所 担当者:冨田 様
TEL:03-3455-3957, FAX:03-3455-3202
http://www.ankyo.or.jp/
投稿者 fike1 : 2005年09月22日 10:55