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2005年07月29日

ラプチャーディスク(破裂板)とは、

disc_burst1.jpg■はじめに
近代工業技術進歩の速さは誠に著しいが、とりわけ石油化学工業の発展には驚くほかはない。化学プロセスは、加工する物質を反応、重合を行なわせる反応搭圧力容器などとそれに関連する精製・分離・抽出などを行なう搭、槽、熱交換器類及びこれらの工程間に物質を昇圧・搬送する圧縮機,ポンプ,ブロワなどの回転機械及び配管系からなっている。

◆上写真:スコア型ラプチャーディスクPOLY-SD型の破裂シーン

これらの工程は常に高圧に保たれ、諸種の条件の変化によって、破裂の危険を有している。この危険を保護する目的に多くの場合、安全弁が使用される。

しかし安全弁では、急激な圧力上昇、粘度の高い流体、固化する性状の物質、食性の強い流体、有毒性の強い物質でわずかの漏れも許されない物質などには十分な保護機能を果すことが出来ない場合があり、安全弁に代わり破裂板が使われる。

又、最近では安全弁のみを採用する場合でも安全弁のプロセス側や出口側に破裂板を使用することが多くなっている。

SRL_Burst_Sample.jpg■原理と構造
破裂板は専用ホルダ-にはさまれて取り付けられる。 破裂板はド-ム状の金属円板で、その受圧面積と板厚により破裂圧力が決定される。

◆左写真:反転型ラプチャーディスクSRL型

容器側から昇圧が起こると破裂板のド-ムの一次側の圧力がかかりド-ムがふくらみ、限界を超えると破裂する。この時、しっかりと破裂板をホルダ-にて押さえ込むことで破裂板の破裂圧力を維持出来る。

ちなみにその破裂公差は一般的に±5%である。 ド-ムが膨らむことで破裂するものを引張応力を利用した破裂板といい、その他に座屈応力を利用する反転式破裂板もある。破裂板はすべてプロセスに合うよう、そのつど受注生産される。

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投稿者 fike1 : 2005年07月29日 12:18