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2005年09月22日

高圧ガス保安法によるラプチャーディスクの破裂圧力の設定方法  質問No.14

高圧ガス保安法に関しては、破裂板の破裂圧力は、その破裂圧力の持つ許容公差の上限が当該装置の許容圧力を超えることはできません。許容圧力から全てのプラス側の公差(許容公差および製造範囲)を差し引いた圧力を破裂圧力(設定値)とする必要があります。

■高圧ガス保安法の原文は、以下の通り。
<一般則 六条 第一項 十九号>、<一般則 五十五条 第一項 十三号>、<液石則 六条 第一項 二十一号>、 <液石則 五十三条 第一項 十一号>、<コンビ則 第五条 第一項 二十一号>
高圧ガス設備には、経済産業大臣が定めるところにより、圧力計を設け、かつ、当該設備内の圧力が許容圧力を超えた場合に直ちにその圧力を許容圧力以下に戻すことができる安全装置を設けること。

<冷凍則 七条 八>
冷凍設備には、当該設備内の冷媒ガスの圧力が許容圧力を超えた場合に直ちに許容圧力以下に戻すことができる安全装置を設けること。

■破裂板の破裂圧力と許容公差の設定例
例-1:当該装置の許容圧力が2MPaGとすると、破裂板の破裂圧力は
 1.9 ± 5%(0.095)MPaG (破裂圧力の上限値は1.995MPaGで2MPaGを超えない)となります。 ± 5%は破裂板のこの圧力レンジでの許容公差となります。
*求め方: 2MPaG(上限値) - その5%(0.1MPa) = 1.9MPaG(設定値)

例-2:当該装置の許容圧力が0.2MPaGとすると、破裂板の破裂圧力は
0.186 ± 0.014MPaG (破裂圧力の上限値は0.2MpaGであり0.2MPaGを超えない)となります。 ± 0.014MPaは破裂板のこの圧力レンジでの許容公差となります。
*求め方: 0.2MPaG(上限値) - 0.014MPa = 0.186MPaG(設定値)

詳しくは、管轄官庁へお問合せ下さい。

投稿者 fike1 : 2005年09月22日 20:14