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2005年08月30日

国内で爆発指数(Kst)の測定試験ができる試験機関

現在、国内で粉じん爆発の爆発指数(Kst)および最大爆発圧力(Pmax)の測定試験ができる試験機関は次の通りです。費用は、約¥90,000~¥300,000程度かかります。詳しくは、各試験期間にお問合せて下さい。

(1) 社団法人 産業安全技術協会
安全性能試験室 松田様 TEL 04-2955-9901 FAX 04-2955-9902
http://www.ankyo.or.jp/ ( 備考:厚生労働省の関連団体です )
■試験名:粉じん爆発特性試験 - 最大爆発圧力、爆発圧力上昇遠度及びKst値(30リットル容器法)
■必要な試験粉体量:400g(粒径100ミクロン以下で乾燥済みのもの)
■納期:2週間
■依頼の必要なもの:依頼書(ホームページよりダウンロード可能)

(2) 株式会社 環境衛生研究所 都田Lab.
島村様 TEL 053-484-1475 FAX 053-484-1476
( 備考:(株)アマノの関連会社です )
■試験名:粉じん爆発試験および爆発下限濃度測定試験
■必要な試験粉体量:500g(粒径300ミクロン以下で乾燥済みのもの、63ミクロン以下を推奨)
■納期:2週間

(3) 株式会社 住化分析センター
東京営業所 TEL 03-3257-7209 FAX 03-3257-7220
http://www.scas.co.jp/ ( 備考:住友化学工業(株)の関連会社です )
■試験名:爆発圧力および圧力上昇速度
■必要な試験粉体量:500g(粒径200メッシュ通過で乾燥済みのもの、63ミクロン以下を推奨)
■納期:2~3週間
■依頼の必要なもの:依頼書

投稿者 fike1 : 16:51

2005年08月19日

エクスプロージョン・ベント(爆発放散口)の要求事項

exp.osion_venting01.jpgファイクのエクスプロージョン・ベント(爆発放散口)は以下の要求事項すべてに適合していますので、世界中で安心して使用できます。

◆写真は、フランスでのエクスプロージョン・ベントによる爆発放散の実証試験の模様

■産業安全研究所技術指針、NFPA68、 VDI 3673 等の最新規格に適合した破裂板式エクスプロージョン・ベントであること
[解説]
上記の各規格で採用されている爆発放散面積の算出計算式および算出法は、破裂板式エクスプロージョン・ベントを使用した爆発放散の実証試験によるデータの分析から作成されている。破裂板式以外のエクスプロージョン・ベントを使用する場合は、各規格規定の方法をそのまま使用することはできず、爆発放散の実証試験を個別に実施して爆発放散効率の減少率を求め、算出計算式、算出法に反映しなくてはならない。現実的にはユーザーがこの作業を実施することは困難なため、メーカーの製造する破裂板式エクスプロージョン・ベントを採用することが必要となる。

■あらかじめ設定された破裂圧力で確実に作動すること
[解説]
掛け金式ベント等は、機構部を持つため、錆び、よごれ等の要因により開口セット圧を恒久的に保持することが難しい。これらの問題を解決するためには、機構部のない破裂板式エクスプロージョン・ベントを使用することが必要となる。

■瞬時に確実な全開(フルオ-プン)が得られるように開口パターンをコントロールすること
[解説]
開口パターンがコントロールされていない金属板等の板は使用禁止である。これらのものは、瞬時に全開することができないため、爆発放散に必要な放散面積を得るタイミングが遅れ、爆発放散に失敗するためである。たとえば、アルミニウム板、プラスチック板、ガラス板などが、これに該当する。

■カウンターウェイトを使用しないこと
[解説]
カウンターウェイト式ベントは過去に多く使用されていた放散装置であるが、多くの事故を経て現在は使用が禁止されている。カウンターウェイトによる慣性質量はベントの作動速度を大幅に遅らせるため、爆発による圧力上昇に追従することはできない。

■慣性質量に影響されずに動作させるため、可動部の質量制限に適合していること
[解説]
イナーシャを発生させる慣性質量はベントの作動速度を大幅に遅らせるため、爆発による圧力上昇に追従することはできない。

■二次災害の原因となる金属破片などの危険な飛散物がないこと
[解説]
開口時に金属破片等の硬質で質量のある物質が飛散する場合、大きなエネルギーで飛散するため、強い破壊力を持ち大変危険となる。

■使用条件に合致した寿命の長い丈夫な設計であること

■製造ロット毎に破裂試験(開口セット圧チェック)を行うこと
[解説]
エクスプロージョン・ベントは製造ロット毎に開口セット圧のチェックを実施し、性能を確認することが重要である。

■メーカーにより破裂圧力、破裂公差が保証されていること
[解説]
エクスプロージョン・ベントは製造ロット毎に開口セット圧のチェックを実施することにより性能を確認し、ユーザーにその性能を保証するすることが重要である。

■破裂圧力がベントと成績書に明記されていること
[解説]
ユーザーは設置されているエクスプロージョン・ベントの開口セット圧を、常に把握できる状態であることが重要である。

■破裂試験温度と使用温度との差異による影響が考慮されていること
[解説]
エクスプロージョン・ベントは材料の強度特性により開口セット圧をコントロールしているため、温度による影響を受ける。この影響を反映した製作が必要である。

■爆発放散の実証試験を行っていること
[解説]
エクスプロージョン・ベントが実際に爆発放散が行える装置であるかを開発段階で実証することは重要である。

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投稿者 fike1 : 19:04

2005年08月17日

エクスプロージョン・ベント(爆発放散口)の寿命に影響する要因

explosion_vent02.jpgエクスプロージョン・ベントは、爆発の初期段階で瞬時に開口する必要があるため、必要以上の強度を持たせた設計ができません。従いまして、型式の選定をあやまると短期間で破損する可能性があります。

エクスプロージョン・ベント(爆発放散口)の寿命に影響を与える要因としては、次のものがあります。

■高い運転圧
■高い運転温度
■パルス圧
■繰返し圧
■腐食
■損傷(機械的ダメージ)
■取付不良

◆写真は、サイクル(繰返し圧)試験により破裂したSani-V-S型エクスプロージョン・ベントです。サニタリー性を持つ、耐パルス、耐脈動圧モデルです。

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投稿者 fike1 : 17:10

粉じん爆発とは、

粉じん爆発は、装置内にある粉体が空気により舞い上がり粉じん雲を形成し、この粉じん雲に何らかの原因で着火することにより発生します。

粉じん爆発を起こす代表的な装置としては、集じん機、乾燥機、ホッパー、ビン、サイロ、バケットエレベーターがあります。写真はサイロでの粉じん爆発事故です。

燃える粉じんは全て、爆発する可能性があります。身近なものとしては、砂糖、コーンスターチ、トナー、アルミ粉があります。
着火源と最も多いのは、静電気です。


投稿者 fike1 : 17:05

エクスプロージョン・ベント(爆発放散口)とは、

粉じん、ベ-パ-及びガスの爆発から生じる異常な圧力を外部に放出することによって機器の破損を未然に防止できる放散装置で、あらかじめ設定された破裂圧力において開口します。

エクスプロ-ジョン・ベント(爆発放散口)は、爆発放散口とも呼ばれ、機器本体を爆発から防護する最も基本的な防護装置です。コストが安価なため、広く普及しています。

下図は、密封状態においてベントを取付けた場合と取付けない場合の、爆発圧力の時間変化を表したものです。ベントを取付けない機器では、図の点線が示すように最大圧力(Pmax)が機器耐圧(Pdes)を越え、機器の破壊につながります。もし同じ機器に適格なベントを取付けた場合、ベントの作動により、放散爆発圧力(Pred)が機器圧力(Pdes)を越えず、この為、装置の破壊がないことがわかります。

<エクスプロ-ジョン・ベントの特長>
■あらかじめ設定された破裂圧力で確実に作動します
■ファイク社独自のスリットパタ-ンにより、瞬時にフルオ-プンする設計です
■制限のない放散面積を得ることができます
■各機器の運転条件に適合する最適なベントを製作
■二次災害の原因となる金属破片の飛散がない
■産業安全研究所技術指針、NFPA68、 VDI 3673 に適合
■主に屋外にて使用されるため腐食、気象条件に耐える寿命の長い丈夫な設計

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投稿者 fike1 : 16:57

MRK型ラプチャーディスク

MRK_Burst_Sample.jpgMRK_Sample.jpg
◆左:MRKタイプ・ディスクの破裂前 ◆右:MRKタイプ・ディスクの破裂後

NifeBlade.jpg
◆左:各サイズのナイフブレード

MRK型ラプチャーディスクは、凸面部に圧縮圧力を受け、設定圧力で反転座屈しホルダー二次側に取付けられているナイフブレードににぶつかり切断されることにより破裂します。金属製ラプチャーディスクとしては、極めて低い破裂圧にて製作が可能です。また、繰返し圧力による疲労の影響を受けづらいため、長いサービスライフを実現しています。(10万回のサイクルで使用可能)さらに、反転構造からバキュームサポートなしで、バキュームに耐えることができ、高圧域以外では破裂時に破片が飛散しません。使用上の制限事項としては、流体が圧縮性のガス、ベーパーである必要があります。流体が液体の場合には、必要なエアだめを持つ必要があります。

<MRK型ラプチャーディスクの特徴>
■設定破裂圧力と運転圧力が比較的接近している場合も使用できる
⇒許容公差の下限に対し90%までの圧力で常用運転できる
■反転座屈が破裂セットとなる設計のため、引張型および反転スコア型に比較して極めて金座疲労を受けづらい特性をもつ
⇒長いサービスライフを実現
⇒繰返し圧力運転に強い
■ファイク独自の流線型の3分割ナイフブレードの採用により、低い破裂圧力においても完全な破裂開口を得られる(RKB型は4分割ナイフブレード)
■ホルダーのディスク保持部は、ファイク独自のつぶれに強い山形のエッジを採用
⇒エッジ部の滑りに強い
⇒ホルダーのエッジ再加工による修理不要で継続使用できる
■破裂時の破片の飛散がない(上限値あり)
■バキュームサポートなしで、フルバキュームまで使用できる

Temp_MRK.gif

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投稿者 fike1 : 16:31

SRL型ラプチャーディスク

SRL_Sample.jpgSRL_Burst_Sample.jpg
◆左:SRLタイプ・ディスクの破裂前 ◆右:SRLタイプ・ ディスクの破裂後

SRL型ラプチャーディスクは、カウンター・モディファイド式(輪郭変形方式)というファイク社が近年開発に成功した全く新しいタイプのディスクです。この特赦なデザインにより他の反転型ディスクにはまねのできない低い圧力設定が可能です。

さらに反転型ディスクにとって制限事項とされている液体プロセスでの使用を実現しています。 オプションとして、高気密性用途にO-リング付モデルを選択できます。

<SRL型ラプチャーディスクの特徴>
■液体、ガス、ベーパーいずれの流体でも使用できる
■ナイフブレードを使用せずに低圧破裂圧の用途に使用できる
■破裂時の破片の飛散がない
■バキュームサポートなしで、フルバキュームまで使用できる
■O-リング付モデルでは高い気密性( 1 x 10E-8 Acc/sec ヘリウム)を実現ききる

Temp_SRL.gif

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投稿者 fike1 : 16:30

SRX型ラプチャーディスク

SRX_Sample.jpgSRX_Burst_Sample.jpg
◆左:SRXタイプ・ディスクの破裂前 ◆右:SRXタイプ・ディスクの破裂後

SRX型ラプチャーディスクは、反転型ディスクにあらかじめ十文字状のスコア(切り溝)を入れて、ディスクの反転時にそのスコアが裂けることにより完全な破裂開口を得るディスクです。

従来ナイフブレードが必要な反転型ディスクからナイフブレードの必要性をなくしたディスクです。オプションとして、高気密性用途にO-リング付モデルを選択できます。

<SRX型ラプチャーディスクの特徴>
■ナイフブレードを使用せずに中圧破裂圧の用途に使用できる
■破裂時の破片の飛散がない
■バキュームサポートなしで、フルバキュームまで使用できる
■O-リング付モデルでは高い気密性( 1 x 10E-8 Acc/sec ヘリウム)を実現ききる

Temp_SRX.gif

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投稿者 fike1 : 16:28

POLY-SD型ラプチャーディスク

POLYSD_Sample.jpgPOLYSD_Burst_Sample.jpg
◆左:POLY-SDタイプ・ディスクの破裂前 ◆右:POLY-SDタイプ・ディスクの破裂後

POLY-SD型ラプチャーディスクは、引張型ディスクにあらかじめスコア(切り溝)を入れて、そのスコアの深さにより破裂圧がコントロールされ圧力設定されます。

POLY-SD型ラプチャーディスクは、ディスク表面のなめらかな仕上げと接液部分の蓄積ポケットのない構造により、重合ラインで重合物の蓄積を最小限に抑えることができます。
さらに高圧破裂圧力が必要な場合には、シート外周部にリングを溶接したSCRD-FSR型があります。

<POLY-SD型ラプチャーディスクの特徴>
★重合のあるプロセスで使用できる
★圧力の高い用途に使用できる
★超高圧以外では破裂時の破片の飛散がない
★バキュームサポートなしで、フルバキュームまで使用できる

Temp_Poly-SD.gif

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投稿者 fike1 : 16:27

複合型ラプチャーディスク

SRX_Sample.jpgSRX_Burst_Sample.jpg
◆左:HOタイプ・ディスクの破裂前 ◆右:HOタイプ・ディスクの破裂後

複合型ラプチャーディスクは、スリットの入った金属板とシール用金属またはテフロンを組合せた構造で、低破裂圧、耐蝕性が要求される場合の使用に適しており、破裂時のディスクの飛散が極めて少ないタイプです。

HO型ラプチャーディスクのシール材質がテフロンの場合、金属製リングが自動的に取付けられます。背圧、負圧に対しては、バキュームサポートを取付けたHOV型ラプチャーディスクを使用します。

HO型またはHOV型ラプチャーディスクに腐食防止用テフロン保護シールをディスクの両側に取付けたものが、PLHOまたはPLHOV型です。テフロンをシール材として使用する場合の使用可能温度範囲は、テフロン材がFEPの場合232℃、PFAの場合260℃です。

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投稿者 fike1 : 16:20

単体型ラプチャーディスク

p_sample.jpgp_burst.jpg
◆左:Pタイプ・ディスクの破裂前 ◆右:Pタイプ・ディスクの破裂後

単一金属板による引張型ラプチャーディスクP型は、金属の引張応力を利用し、板厚と受圧面積によって破裂圧力が設定され、比較的運転圧力の変動の少ないプロセスに広範囲に使用される最も初期型のラプチャーディスクです。

破裂精度は、±5%で、製造範囲下限または許容公差の下限から70%の圧力で運転できます。ラプチャーディスクは30°テーパー型ホルダーに取付けられ、メタルタッチによる締付圧力でシールされます。また、耐食性をもたせるため、テフロンコーティングを施すことができます。

<バキュームサポート>
真空および背圧を受ける場合、上記P型ラプチャーディスクの一次側にバキュームサポートの取付けが必要です。このバキュームサポートはラプチャーディスクの凹部に完全に合致するように製作されており、ラプチャーディスクが真空を受けた時の座屈を防ぎ、フルバキュームまで耐えることができます。

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投稿者 fike1 : 16:15

SR-H型ラプチャーディスク

SRH_Sample.jpgSR-H型ラプチャーディスクは、カウンター・モディファイド式(輪郭変形方式)というファイク社が近年開発に成功した新しい技術を使用したサニタリーヘルール専用のディスクです。この特赦なデザインにより他の反転型ディスクにはまねのできない低い圧力設定が可能です。さらに反転型ディスクにとって制限事項とされている液体プロセスでの使用を実現しています。 

医薬、バイオテクノロジー、食品、飲料等すべてのサニタリー関連プラントに最適なラプチャーディスクです。

サニタリーヘルールへの取付は、あらかじめディスクに装着されたガスケットによりサニタリーヘルールに直接挟み込んでクランプで締付けます。
ディスク銘板は、クランプ外側に飛出して固定されますので、設置されているラプチャーディスクの仕様が簡単に確認できます。
(使用クランプの型式制限あり)

<仕様>
ディスク材質:ステンレス316、316L
ディスク表面仕上げ:6Ra
最高使用温度:177℃

<SR-H型ラプチャーディスクの特徴>
■専用ホルダー不要
■破裂時の破片の飛散がない
■液体、ガス、ベーパーいずれの流体でも使用できる
■バキュームサポートなしで、フルバキュームまで使用できる
■ナイフブレードを使用せずに低圧破裂圧の用途に使用できる
■3-A 標準品(規格品)
■安全弁、逃し弁と直列接続で使用できる
■3次元タグプレートを採用
■IDF/ISOヘルールとTri Cloverヘルールの両規格適合(オーダー時に指定要)
■ガスケット材質が選択できる(ホワイトシリコン、ブラックバイトン、EPDM、PTFE)

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投稿者 fike1 : 12:01